初めまして。ふくろうです。
今回はプロ選手も診る現役理学療法士のふくろうが、理学療法士になりたい・考えている方に理学療法士はどう言った方に向いているのかやどういうところが楽しくて、どういうところが大変かをご説明します。
参考になれば嬉しいです!
理学療法士とは
理学療法士協会のサイトでは難しいことが書かれていますが、簡単にいうと・・・
患者様を実際に直接治す、助ける仕事をする人のうちの一人です。
これをいうと反感を買いますが、お医者様の技術にも限界があります。理学療法士などの職業にも限界があります。
個人的に思っていることはお医者様の治療は手術と薬がほとんどである場合が多いです。
それ以外の部分を理学療法士などの医療従事者が分担する形になっています。
これ以外にも柔道整復師や鍼灸師などもありますが、また別枠になります。
理学療法士が具体的に何をするかというと・・・
ざっくりこんな感じです。
また一部私のようにスポーツや舞台などに関わっていくこともできますが、これは別の記事にまとめます。
どういう方に向いているのか
次に理学療法士がどういう方に向いているかをお話しします。
向いている人の特徴として・・・
- 思いやれるが優しすぎない人
- 医者と対等に話せる人
- 話を聞く話すのが苦ではない人
だと思います。
1、思いやれるが優しすぎない人とは?
まず医療なので少なからず相手のことを思いやれないとそもそも難しいです。しかし、医療はドライな側面も持っており、感情だけではどうしようもない場合が出てきます。その両面がある方は向いているかなと思います。
2、医者と対等に話せる人とは?
次に医者と対等に話せる人ですが、言い換えると医者と同じくらいその分野において知識や経験が追いつける人です。
なんとなく医者の方が難易度が高いので偉そうに感じやすい(実際立場は偉い)が実際の関係性ではそうでない部分が多いです。
実際にいい病院のとてもいい先生は理学療法士や看護師に意見を求める先生も多いです。
なので対等になれるくらい努力できるのもそうですが、メンタル的に物怖じしない人はかなり向いていると思います。
3、話を聞く・話すのが苦ではない人とは?
患者様と対話するに当たって悩みを聞き出すのが一番難しいと常々感じます。
なぜかというと患者様も何を悩んでいるのかを端的に説明できるほど落とし込んでいないからです。
なのでそういった話を聞くのが苦であると感じる場合はかなり厳しいと思います。
また、状態の説明もしなくてはなりません。それがご本人なのかご家族なのか。その説明は最初は下手でも全然大丈夫です。ですが、これも苦に感じる場合は向かないでしょう。
細かい部分を挙げていくともっとあるかもしれませんがこんな感じかなと思っています。
理学療法士になるために必要なお金
医療系の大学は医者をはじめかなりお金がかかります。
大体ではありますがこんな感じです。
これにさらに教材費や実習費など、また生活費なども加算するためさらにかかってきます。
お金だけみると国立大学>専門学校>私立大学となっていますが、全ての学校でメリット・デメリットが存在します。
この中で自分に合ったものに入学するのが一番いいと思います。
理学療法士の楽しいところ
次に理学療法士の理学療法士をとってよかったなと思うことを挙げていきます。
- 手に職がつけられ、全国どこでも仕事はある。
- 海外進出も視野に入れられる
- 体について詳しくなるためさまざまな分野にも応用できる
などがあると思います
1、手に職がつけられ全国どこでも仕事がある
理学療法士は病院がある場所だったらどこでも就職できます。
つまり病院は北から南まであるのでどこでも求人はあります。それこそ離島なんかにもありますのでほのぼのスローライフをしたい方にはおすすめです。
2、海外進出も視野に入れられる。
これは実際私も狙っているのですが、日本の理学療法士資格はイギリスやオーストラリアでも使えます。英語のテスト(IELSなど)を突破しないといけませんが、海外希望の方はありかと思います。
3、体について詳しくなるためさまざまな分野にも応用できる
これは私の経験の話なのですが、国立大学院で脳とロボットの研究をさせてもらいました。これからAIも活発になっていく中でもさまざまなビジネスとコラボできそうです。
また、もうすでに何社かさまざまな企業様とのコラボも決まりそうなのでまた決まったらお知らせさせていただきます。
理学療法士のつらいところ
おそらく一般の職とも被るところはあるかもしれないのでそこも合わせて読んでください。
- 技術や知識が確立するまで大変
- 初任基本給は比較的安め
- 肉体労働かつ脳もかなり疲れる
他にもあるかもですが、ざっくりこんな感じです。
1、技術や知識が確立するまで大変
人の痛みをとったり動きを変えることは簡単ではありません。
そのため、病院に入ってからよく来る患者様に合わせて専門的な勉強をしていきます。
私も言われたのですがざっくり3年はかかるとか1万時間かかるとか言われているので気長いきましょう!
2、比較的初任基本給は安め
病院にもよりますが、基本給がかなり安いところが多いです。
加えて資格手当やさまざまな福利厚生でそこそこな値段にはなりますが、基本給が安いということは残業費やボーナスが少ないということになります。
給料が高く良い病院に入りたい方は最低でも私立大学以上を目指してみてはいかがでしょうか?
3、肉体労働かつ脳も疲れる
当然1日で15単位(20分/1単位)前後のリハビリをする病院がほとんどです。(私は人数の問題もあって一日24単位やっていました。)
そうすると肉体的にも精神的にも削られるため長いことこの仕事を続けるのは厳しく、待遇がよく課長や部長になって現場を退く人や独立して自費で人数制限をしながらリハビリする人も多いです。
なので生涯一つの病院だけで終わる人は多くないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご自身やお子さんが理学療法士に向いているかどうか分かりましたでしょうか?
簡単にまとめると
向いている人の特徴は・・・
- 思いやれるが優しすぎない人
- 医者と対等に話せる人
- 話を聞く話すのが苦ではない人
メリットは・・・
- 手に職がつけられ、全国どこでも仕事はある。
- 海外進出も視野に入れられる
- 体について詳しくなるためさまざまな分野にも応用できる
デメリットは・・・
- 技術や知識が確立するまで大変
- 初任基本給は比較的安め
- 肉体労働かつ脳もかなり疲れる
他にも聞きたいことがありましたらお気軽にメッセージをいただければと思います。
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