腰や首が痛くて病院でヘルニアと診断されて治療に通っている方たくさんいると思います。
ぶっちゃけ治ってきていますか?それヘルニアなどの神経障害ではないかもしれません!!
1、治療できるのか・治るのか
まず結論から申し上げます。
本当にヘルニアによる症状なのであれば手術であったり高難易度のリハビリによって治る可能性はあります。
本当にヘルニアによる症状だったら・・・
- −腰の場合−
動けないほどの激痛、動くと電気がすごく走ったような急な激痛、変化しにくい両足の痺れや腰・足の痛みなどの症状の方をみてきました。
- −首の場合−
変わりにくい手足の痺れ、頸部重い感じ、頭重い感じ、うつ症状、自律神経症状などをみてきました。
では本当の椎間板ヘルニアと偽物の違いは何なのか?
本当にヘルニアが原因の場合、中枢神経症状です。解剖学的には椎間板に脊髄神経が常に圧迫を受けている状態にあるため、姿勢や動きによって圧迫が軽減することがあまりないことが特徴かと思われます。また、左右差が比較的少なく、腕や下肢全体に出ることが多いです。
ヘルニアではない場合は末梢神経障害によって症状が出ていることが疑われます。末梢神経とは脳と脊髄以外の神経になります。有名なところでは坐骨神経でしょうか?これの場合、その神経に支配されている筋や皮膚にのみ症状が出ます。また末梢神経障害は一部を除いて一過性のものが多いので姿勢、動きや日によって症状に変化が出やすいのが特徴になります。
つまり、本当にヘルニアだった場合、脊髄(中枢神経)を圧迫している椎間板をどうにかしなければならないため手術で直接切除したり、椎間板が戻る可能性にかけて激痛や痺れを我慢しながらリハビリするしかありません。
しかし、ヘルニアが原因で起こる痺れでない場合は容易ではありませんが症状がなくなる方が格段に多いです。
2、診断の整合性とは?
椎間板ヘルニアとは…脱出した椎間板組織が神経根を圧迫して、症状を引き起こす病態をいう。(標準整形外科より)
つまり椎間板ヘルニアは椎間板が飛び出し脊髄神経を圧迫している状態のこと。
1の話を患者様にした際にお医者様が間違っているのかということがよく相談を受けたりします。しかし、間違っていません。なぜなら、MRIなどを用いて画像診断を行なっているためです。
つまり、画像上はヘルニアだが、症状はヘルニアとは関係がまったくなかったというケースがほとんどでした。正確に数字を記録していたわけではないのですが、実際私が関わってきた中で確実にヘルニアが原因と診断されてで手術を受けて良くなったかたは10%以下だと思います。
市販のコルセットと処方されたコルセットの違い
さらに腰痛や首痛でヘルニアなどに診断をされた場合、病院でコルセットだけ処方されたけど効果があるかどうかわからないというこえをよく聞きます。
しかし、コルセットは基本気休めだと思っていてください。なぜかというと、コルセットの効果は腰椎(腰)や首を「動かさないこと」で椎間板の負担や首腰への負担を減らして炎症などを減らすことを目的に処方されています。
しかし、ヘルニアの診断が正しい場合は固定しても何しても椎間板が神経を圧迫しているのは変わらないので症状は減りません。また、何なら体を逃がすこともできないので、痛みや障害に適応が難しくなる可能性があります。
もしそれでもコルセットのご購入を検討している方がいらっしゃいましたらこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか?
医療用処方コルセット
メリット
- 金具が入っており、安定している
- ヘルニアや脊柱管狭窄症の方などを対象にしているので、かなりきつく締めることも可能
デメリット
- ヘルニアなどの症状を治すためのものではないため、その他の治療との併用が必要
- 意外に高い
- つけ具合や大きさ的に意外に邪魔
- 医者からの処方が必要
市販コルセット
メリット
- 安価かつ手軽に手に入る
デメリット
- そもそも効果があるのか怪しいものが多い
- 固定力が弱いものが多く、制御できないものが多い
- ヘルニアなどの特定の疾患への効果をもく定期としていないものが多い
おすすめコルセットについてまとめたものをーにまとめましたので、こちらもぜひご覧ください
まとめ
- 本当にヘルニアである場合は症状が変化にしにくく、手術や過酷なリハビリになる。
- 画像上はヘルニアであっても実際は末梢神経障害である場合がほとんどである。
- コルセットは気休め程度に思っていてください
- 治療の第一選択は手術ではなく、リハビリなどの治療をおすすめいたします
いかがでしたでしょうか?ご自身がもしヘルニアと診断されているが以上の話と比較して「違うのでは?」と思ったら第一選択で手術は絶対選択しないことを強く推奨させていただきます。
コメント