はじめに
皆様はプロの方と自分の体の動かし方や脳の使い方で何が違うのか気になりませんか?
私はよく気にしてみてしまいます!
なので今回は私が今まで見てきたプロ方々の特徴をご紹介させていただきます。
今回は体の動かし方(関節や筋肉の機能面やトレーニングなど)と脳の使い方(メンタルや神経面の機能など)を分けてお話しします。
少しでも参考になれば幸いです。
体の使い方の違い
- 選手は思ったより機能面は重視していない
- プレースタイルにあった体になっていない
- 一部の例外と例外なスポーツ
1、選手は思ったより機能面を重視していない
これは一体どういうことか・・・
プロスポーツ選手なのだから大谷選手みたいにどんどん鍛えているのではないの?という疑問が出てくるのは当然わかります。
しかし「プロスポーツのある一定のレベルまでは全ての動作が一流でなくとも戦える」が正しいようです。
どういうことかというと、自分の得意な動作のレベルが高いことがプロ選手の大半を占めているようです。
なので苦手な動きはあるものの自分が得意な動きがすごく得意ということになります。
しかし、ある一部の競技を除いて、一流になる選手は苦手な動きや全くできない筋肉の使い方などがどんどん少なくなっていく傾向にあります。
つまり優先順位はこうなります。
プロになっていく選手はこういったルートをとっている選手が多いようです。
2、プレースタイルにあった体になっていない人も多い
こんなの嘘じゃないか・・・
というような声が聞こえますがどう思いますか?
一般の方はよくその競技をしていると必要な能力が鍛えられるというように考えている人も多いです。
しかしそれはすごく非効率です。
実際に僕が診ているプロ志望の大学生は最初一日中体を動かす練習をしていました。
しかし、実際日本ランクでいうとそこそこから抜け出せません。なぜか。
実は彼は自分のプレースタイルを理解せずトレーニングをしていたからです。(それでも勝てていたのだから恐ろしい。。。)
野球(投手)の場合、高校などでは全体の投手メニューを消化していきます。しかし、実際には非効率です。プロは自分はどうやったら打者を抑えるのかを理解せず、闇雲にトレーニングはしません。
もっというとプロになるような人は全体メニューこなしつつ、自分に必要なトレーニングを入れていきます。そうすると何が自分に必要なのかを考える聞ける人が上にいくようですね。
3、一部の例外と例外なスポーツ
一部例外となる選手もいます。
それは類稀なる得意がある選手です。
良い例がサッカーのメッシ選手ではないでしょうか?
メッシ選手はどの動きもうまいと思いますが、それよりもずば抜けてドリブルがうまく、それだけで他の選手は対応が難しいようになっています。身長など圧倒的なディスアドバンテージがありながら、そういった選手はそこをガンガン伸ばしにいくでしょう。
また、一部競技でも例外があります。
代表例はゴルフです。
ゴルフは比較的自分の得意な動きを反復する競技になっています。
我々の業界では某超一流ゴルフ選手は全然動けないということで有名です。
それでも世界で戦えるのでこの競技だけは一概に今までの話が当てはまらないでしょう。
脳(メンタルや神経系トレーニング)の違い
次はメンタルや神経系のトレーニングについてお話します。
- 試合の時にフォームのことは気にしない、勝つ方法だけを考える
- 神経トレーニングを重視している選手は少ない
- 鍛えられる神経の種類
1、試合の時にフォームのことは気にしない、勝つ方法だけを考える
これは意外と難しいですよね。
ここで重要なのは2つです。
・フォームなど練習してきたことは気にしない
・勝ちたいと思うことではなく、どうやったら勝てるかを考える
です。
プロ選手に聞くと、アップや試合前に調整しきって、試合の時は相手にどうやったら勝てるかを考えていると教えていただきました。
個人的にはこれはかなり難しく、重要であると感じたため紹介させていただきます。
2、神経面のトレーニングを優先して行っている選手は少ない
もちろん積極的に実施している選手も多いです。
しかし、体ほど優先度は高くないようです。
理由としては以下のようなものが考えられます。
・効果を実感していない
・効果が出るまでが遅い
・目に見えない
などが聞こえてきます。
しかし、トレーナー目線ですが、かなり重要な要素の塊なのでプロを目指す人は考慮してみるといいです。
後述する鍛えられる神経トレーニングは特に小学4−5年生までは積極的に行ったほうが良いと思います。
3、鍛えられる神経
これは意外と皆さん知らないのではないでしょうか?
・脳
・目
・遠心性神経
これらを簡単のご紹介します。
・脳
これは効率の良い動きなどを学習することです。
昔有名なサッカー選手などはトッププロの練習を見ているのが1番の練習だったと言っています。つまり、トップの選手の動きや機能面を真似していくことで脳が鍛えられ効率の良い動きが学習できるということですね。
・目
•瞬間視:見たものを一瞬で入力(脳に送る)する力
•深視力:前後の距離の差を感じる力
•目と手の協応動作:目で捉えたものに手を合わせる力
•眼球運動:目標間を移動する力
•コントラスト感度:明暗を識別する力
•静止視力:止まっている目標を見る能力
•DVA動体視力:横方向に移動する対象をみるときに使う動体視力
•KVA動体視力:まっすぐ近づいてくる対象をみる能力
これらは全て鍛えることができます。
・遠心性神経(運動神経など)
これは脳から指令がいき、筋肉を動かすときに使用される神経や脊髄反射するときに使用される神経になります。
これも使用すれば鍛えられます。
いかがでしたでしょうか?
自分との違いやお子さんに当てはめて考えてあげると少しだけ参考になるかなと思います。
何かご質問があればお気軽にどうぞ!
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