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今回は関節の柔らかさ（可動域）がある方がいいのかなどを解説していこうと思います
関節の柔らかさ（可動域とは）
フクロウせんせー
学校の先生に身体と頭は硬いと良くないって言われたんだけどどうしたらいいの？
学校やスポーツの現場だと良く言われる話だね
ただ体に関してはむやみやたらにストレッチしても意味なかったり、むしろ怪我してしまうんだ
えー
じゃあどうしたらいいの？
まずは柔らかさとはなんなのかについて話していこう
可動域とは・・・
身体の各関節が、傷害などが起きないで生理的に運動することができる範囲（角度）のことを示します
つまり痛みや違和感を伴ったものは柔らかさとは言えないわけです
柔らかいことのデメリット
柔らかさってなんなのかわかったけど怪我しちゃうってどういうこと？
それがまさにデメリットなんだ
次はそこを解説していくね
身体が柔らかいことのデメリットは以下のようなものが代表的です
- 関節の負担が増える
- 他の関節の負担が増える
- 動きの難易度が上がる
など・・・
まずなぜ負担が増えてしまうのか解説します
運動学という学問の中では以下の図で説明されています
これにもっと色々複雑な条件が重なり計算で出されるのですが、イメージはこれで十分でしょう
つまり可動域が増えることで重さが大きく移動して各関節内の組織や筋肉により負担をかけてしまいます
そうなるとその部位が怪我をするか、他の部位で逃してそっちが怪我するかになってしまいます
こういった理由から柔らかいひとは怪我しないためにより強い筋肉が必要になると言われているんだ
そうなんだね
柔らかいのはそれはそれで違った努力が必要なんだね
やっぱり硬いのは最高だね
じゃあ難しくなるというのはどういうことなの？
動きの難易度には関節の自由度が関与していると言われているんだ
自由度とは・・・
各関節が独立して動ける方向のこと
この自由度がたくさん組み合わさった動きは運動難易度が上がると言われています
つまり柔らかい人は運動の中に複雑な関節の動きが「できてしまう」
というのが問題なんだ
だからプロの選手はコーディネートトレーニング（神経のトレーニング 別記事）
を行って関節の制御する力を鍛えているんだ
柔らかいことのメリット（硬いデメリット）
柔らかいことってもはや悪いことに感じてきたよ
実はそんなこともないんだ
柔らかいと努力は必要だけど対処できる
でも硬いデメリットがあまりにも大きく、メリットが少ない上に
対処がとても難しいんだ
柔らかいことのメリットは硬いことによるデメリットがないことです
なのでこの章では硬いことについて解説していきます
硬いことによるデメリットは
- 突発的な対処ができない
- 思った通りに動かない
- 安定しない
など・・・・
突発的な対処っていうのは交通事故とかってこと？
そういうのも含めて急な身体の対応だね
日常の中には急な身体的な対応を求められることがあります
例えば転倒しそうになったり、スポーツの際に接触したりなど
その際に脳は対処しようとしても身体が動かなければ怪我をしています
その「身体を動かす」の中に「柔軟性」が入ってくるわけです
危ない場面や急な対応は筋力や運動神経の良さだけじゃだめなんだね
でも動かないってことはすごく安定しそうだけど違うの？
人間の身体は柔軟性がない場合には安定性ではなく固定性を使っているんだ
人間の身体では２種類の状態が存在します
固定・・・その位置に強制的にさせられている状態
安定・・・バランスをとりながらいられるためどこでも動ける
例えば普段は靱帯などの影響で安定している関節が捻挫（靭帯損傷）してしまったことにより不安定になり、周りの筋肉が「固定性」を発揮することはしばしばあります
固定性があると筋肉が硬くなり、急な動きや思った通りに動かせない原因になります
こういったことから硬いと色々問題が発生しやすいんだ
でも実は硬いことにもメリットは存在するんだ
硬いことのメリット
硬いことでもメリットって存在するの？
悪いことだらけだと思ってたよ・・・
硬いことのメリットは以下のことだよ
- 動きの再現性の担保（習得の早さ）
- 力を伝えやすい（ややデメリット）
など
動きの再現性は柔らかいことのデメリットで話した自由度が関係しています
柔らかいとたくさんの動きができてしまうが、硬いとその動きしかできないです
そのため技術が安定しやすく、良くも悪くも外部の影響を受けにくいです
つまりコーチや先生のアドバイスを受けても変わりにくいと言えるね
・いった通りにやったのにしっくりこない
・言っていることは理解できているが身体が動かない
こう言った場合は指導や本人の問題ではなく、身体の問題になるね
僕の飛び方がおかしいのは身体に問題があるかもしれないんだね
頭が硬いって言われていたからちょっと安心したよ
頭は・・・・ね・・・・
力が伝わるかどうかについては
こんな感じでイメージをつけていただければいいと思います
柔らかく、自由度が高いものはものすごい力を発揮するが、
発揮できるポイントが少なく、多くの準備が必要
硬く、自由度が低いものは力は発揮しやすく、フィジカルの影響
をもろに受ける。発揮できるポイントも広い。しかし壊れやすい。
こんな感じで習得が早かったりなどの理由から早熟な人の中には硬いという
特性をうまく使っている人がいるね
でもこう言った人は怪我しやすいのもあるから注意が必要だね
まとめ
硬くても柔らかくてもどっちもメリットがある！！！
柔らかいメリット
- 柔軟に対応できるため急な対応ができるかも（筋力必要）
- 関節の可動域的には動くので動きたい動きを反映しやすい
- どの動きにも対応できる（安定しやすい）
硬いことのメリット
- 動きが簡単
- 力を伝えるのが簡単（壊れやすい）
以上！！！！
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